異方化技術
≪基本的な異方化技術≫
アキシャル配向
軸方向に配向磁界を作り、磁化容易軸をそろえる(配向させる)技術です。
両端面にN/Sの磁気作用面(磁場)ができることが特徴ですが、片面だけを利用し多極着磁することも可能です。
▽用途
吸着用マグネット、センサーマグネット
ラジアル(放射)配向
配向磁界の方向をラジアル(放射)方向に広げ磁化容易軸をそろえる(配向させる)技術です。
通常はリング上で内面または、外周面に多極着磁されます。
▽用途
モーター用ローター、ステーター、エンコーダー用マグネット、その他各種センサー
極異方配向
永久磁石等で必要な極数の配向磁界を作り磁化容易軸をそろえる(配向させる)技術です。
成形と同時に磁気作用面(磁場)ができ、ラジアル配向よりも磁力が高いことが特徴です。
▽用途
高トルクを必要とするモーター用ローター、アクチュエータ用マグネット
≪独自異方化技術≫
収束配向
N/S極の作用面積を変えることで、配向磁界を絞ることができ、仕様作用面の磁束密度をアップさせることができる技術です。
側面収束
収束度をさらにアップさせた作用の主極に対し、補助曲を側面に配する技術です。
閉磁路型収束配向
同じ面の上に同心円状にN/S極を配し、マグネット内で閉磁路を形成する技術です。(同心極閉磁路)
≪例:異方化技術の組み合わせ 同心極異方効果≫
同心2極配置φ32×t6円板磁石の同心極異方効果
≪例:異方化技術の組み合わせ キュービック磁石≫
NS2極磁石の磁力アップ 10㎜キュービック磁石